向島の花見 松平造酒助江戸在勤日記-武士の絵日記- @神奈川県立歴史博物館 松平造酒助(まつだいらみきのすけ)は庄内藩の上級武士で、元治元(1864)年8月より約1年間江戸に在勤し、50冊にもおよぶ日記を書いて国許の家族へ送ったそうです。この日記にはかわいらしい挿絵がふんだんに描かれ、その挿絵から江戸の町の様子や武士の生活を垣間見ることができます。 この日記を黒澤明が知っていたら「七人の侍」は生まれず別の映画になっていたかもしれません。初め、黒澤はこれまでにはない徹底したリアルな時代劇を作ろうと、ある城勤めの武士の平凡な一日を描く「侍の一日」という作品を構想していたそうです。しかし、武士の日常のいろいろな疑問が解決できず、物語のリアリティが保てないという理由で断念したそうです。